交流サイト(SNS)「フェイスブック」を介して
友人との関係構築に努めることで実生活の社会性が低下すると危ぐする声が上がるなか、
SNS利用者は逆に一段と充実した社会生活を送っていることが、
最近発表された調査で明らかになりました。
米調査機関ピュー・リサーチ・センターが発表した調査結果によると、
フェイスブック利用者は人を信頼する傾向がより強いほか、親しい友人が多く、
政治活動にも一段と熱心だといいます。
調査は昨秋実施され、成人2255人を対象に、フェイスブックやマイスペース、
リンクトイン、ツイッターなどのSNSの利用について質問しました。
調査報告書の主執筆者であるキース・ハンプトン氏は、
SNSの利用による社会生活への影響については一般的に、
実生活における人間関係を傷つけ、
社会との関わりを少なくさせるとの見方が多くあるとした上で、
今回の調査では全く逆の結果を得たと述べました。
また同氏は「フェイスブックのようなサイトを利用する人は、
実生活でより緊密な人間関係を持ち、
市民活動や政治活動により深く関わる傾向がある」と語りました。