英慈善団体が実施した調査で、英国の子どもの6人に1人が、
1カ月の読書量が本1冊に満たないことが分かった。
フェースブックやツイッターなどの交流サイト(SNS)に費やす時間の増加が背景にあるという。
この調査は、読み書き能力の向上を目指すナショナル・リテラシー・トラスト(NLT)が
8歳から17歳の子ども1万8141人を対象に行った。
その結果、学校の授業以外で1カ月に少なくとも1冊の本を読むと回答した割合は、半数にも満たない。
また、子どもが「活字に触れる」機会のうち大半が、携帯電話のテキストメッセージや
電子メール、SNSでの交流などによるもで、特に年齢の高い層でこの傾向が顕著だった。
NLTのディレクター、ジョナサン・ダグラス氏は声明で、「今後子どもたちが成長し、
大人の6人の1人が11歳で求められている水準よりも
低い読み書き能力を持つことになると懸念している」と述べた。
NLTでは、読書量の多さが読み書き能力の向上に直接影響することから、
子どもたちに読書を促す新たな取り組みが「緊急に必要」との見解を示した。
英国のゴーブ教育相は、11歳の児童は年間50冊の読書をすべきと提唱している。
しかし、今回の調査結果を踏まえると、年間50冊の読書量を求めるのは「大きな試練」となるようです。