スロバキア南部ドゥナユスカストレダに「バットマン」が登場し、町の治安を見守っている。
バットマンの正体はゾルタン・コハリさん(26)。
お手製のバットマンの衣装を身に着け、町を清掃したり、
困っている高齢者を助けたりするほか、
不審者を見つけた場合は警察に通報するといった活動を続けている。
定職がなく、電気も水道もない廃墟に暮らしながら、町のために活動しているコハリさん。
ロイターの取材に対し「町のみんなのために良いことをすると決めた。
ずっとこの地で生活できるよう治安を守り、環境をきれいにする一助となりたい」と語った。
塗装業者だったコハリさんはかつて罪を犯し、昨年に8カ月間服役。
保釈された後には自殺未遂を起こしたこともあったという。
町の住民にはコハリさんを変人扱いする人もいるが、隣人らはコハリさんを誠実だと語る。
2人の子を持つ母親は「とても頼りになるし、私たちは彼のことが好き。
息子や息子の友だちにとってはヒーローよ」と語りました。