古代ギリシャの時代から、アスリートは競技の前にはセックスを避けるべきだと信じられてきた
しかし専門家は、こうした「神話」が完全に研究されているわけではないと指摘する。
臨床スポーツ医学誌に掲載された調査では、元アスリートの既婚男性14人を対象に、
セックスした翌朝と、6日間以上セックスしなかったときに握力テストを行った。
その結果、セックスによる悪影響はみられなかった。
また、米コロラド州立大学が18―45歳の既婚男性10人を対象に、握力やバランス、
最大酸素摂取量などを調べたところ、セックスの有無で結果に違いは出なかった。
ただ、英サリー大学のカウンセリング心理学専門家、マーティン・ミルトン氏が指摘するように、
セックスが影響するかは回数や時間の長さ、個人差にもよる。
「もし一晩中激しい性行為をするようなら、明らかにアスリートは睡眠不足だろうし、
集中力にも欠けるだろう」と述べた。
開催中のロンドン五輪でもセックスは大きな話題の1つとなっている。
オーストラリアの五輪委員会が、アトランタ五輪の金メダリストである同国の射撃選手、
ラッセル・マークさんの選手村での部屋を、
同じく射撃選手の妻の部屋と別にしたことが大きくマスコミに取り上げられた。
マークさんは妻とこっそり会うと公言している。
また、北京五輪で競泳女子200メートル自由形で金メダルを獲得し、
モデルもこなすイタリアのフェデリカ・ペレグリニ選手の恋人が、
同選手の競技前にはセックスを避けると雑誌の取材に答えるなどして話題となった。