全米で昨年7000人以上の医師を対象に実施した仕事と生活のバランスに関する調査で、
半数近くの医師がいわゆる「燃え尽き症候群」に陥っていることが判明。
医学誌に掲載された同調査によると、米国の医師10人中4人以上が、
精神的に疲れている、患者を非人格化している、などと回答。
調査を率いたメイヨー・クリニックのテート・シャナフェルト氏は
「燃え尽き症候群は医師だけでなく、彼らが治療する患者にも影響を及ぼす」と指摘。
これまでの研究では、燃え尽き症候群に陥った医師は自殺を考えがちになり、
医療ミスを起こしやすくなることが分かっていると警告。
同氏によると、アンケート調査に参加した医師約7300人のうち、
「精神的に消耗している」という項目に高い点数を付けたのは38%で、
患者を人間としてではなく物として見てしまう「非人格化」に高い点数を付けたのは30%
「精神的な消耗」と「患者の非人格化」どちらか1つでも該当する医師は全体の46%