地球上で最新の電子機器に興味を持つのは人類だけでないようだ。
米国とカナダの動物園では、霊長類のオランウータンが、
米アップルのタブレット端末「iPad」を使ってアプリを楽しんでいるという。
米国とカナダの計12カ所の動物園では現在、
「類人猿のためのアプリ」と名付けられたプロジェクトの一環として、
オランウータンの遊び時間にiPadを導入している。
このプログラムを運営するのは、ニューヨーク市を拠点とする非営利団体
(NPO)の「オランウータン・アウトリーチ」。
同団体の創設者リチャード・ジマーマン氏は「人間と同様、
オランウータンもタブレットをいじったり、動画を眺めたり、
他の動物やオランウータンを見るのが好きだということが分かってきた」としています。
オランウータンたちは週2回、タブレット端末に触れる機会が与えられ、
1回当たり15─30分ほど色々なアプリを試す。最も興味を示すのは、
お絵かきや音楽、記憶ゲームなど、人間の子供向けに作られた知育アプリ。
カナダのトロント動物園では、動画投稿サイトのユーチューブを見せているほか、
モンテッソーリ教育を取り入れた数字アプリなども使っています。