国連の世界観光機関(UNWTO)は、今年の海外渡航者数が10億人に到達したと明らかに
前年比で30%増加した中国の観光客がけん引し、全体でも前年比3.5─4%増加。
UNWTOは、中国や16%増加したロシアの観光客が、
地中海など従来から人気の高い観光地に大きなチャンスになっていると指摘。
一方で、UNWTOのリファイ事務局長は、ロイターとのインタビューで、
地中海諸国がブラジルやロシア、インド、中国からの旅行客に対し、
ビザの発行規制を緩和すべきだと主張。
また、緊縮財政を敷く欧州各国の増税により、
観光客が旅行を敬遠する可能性もあると述べ、懸念を示した。
UNWTOは、海外渡航者数が2020年までに18億人に達すると見込んでいる。